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蝋板に鉄筆で

自由帳

1-8

最近巷では「けものフレンズ」というアニメが流行っているけれど、私はこれを視聴していない。あるアニメを視聴していないからといって直ちにそのアニメに対する言及をすることができないとまでは言えないけれど、私は当該アニメの台詞や表現を十分意識し時には引用して論じた見解のほうが優れていると思うので、やはり本体にコメントするのは避けておきたい。

それはそうと、けものフレンズの流行は大したものである。全く偏った見方であることを覚悟していうと、何らかの創作を嗜む人々の受けが良いように感じる。設定なり小道具なり世界観なり、きっと魂をくすぐる何かがあるのだろう。私は一話をちらちらと見ただけで、特に何も感じることなく脱落してしまったので、多分向いていないのだろう。

向いていないといえば、ガールズ&パンツァーという作品があって、私はかなり頑張ってシリーズすべて視聴したものであったが、どうも全体としてはこれといって面白いという印象を受けなかった。けれども世の中では、というか創作を嗜む人々の界隈では相当に流行っていた印象を受けるし、これまた二次創作が盛んなジャンルと言って差支えないだろう。

 

創作と解釈の間には多分明らかな切れ目がない。与えられた設定なり世界観なりを整合性あるよう配列する行為は少なくとも解釈だろうと勝手に私は解釈しているけれど、設定の欠缺を補う行為はもしかしたら創作なのかもしれないし、単に設定や世界観を秩序付ける行為にすら私達の願望や妄想は入り込み得るだろう。従って創作と解釈をぱっきり切り分けてみる試みはどうも成功しなさそうだ。

 

とはいえ、私の自己認識の上では、私は創作にわたる活動を過去一度もやったことがない。自分の中に表現したいと思える何物も持たないからである。そうである以上は、与えられた素材から確実にここまでは言えるだろうと思える範囲において物を言おうと努めるだけであり、逆にその境界線を踏み越えて何か新しい世界を作ってみようとは今の所一切全然思わないのである。