蝋板に鉄筆で

自由帳

小林さんちのメイドラゴン-5

9話放映時点での8話に対する見解を記す。

 

私の知る限り、アニメ版のメイドラゴンは小林・トール・カンナの関係性を家族愛に寄せて描いているという見解があるところ、これには賛成できる。例えば2話でこそカンナが小林の家に乗り込んだときにトールはカンナにやきもちを焼いていた(?)ようにも見えるが、それ以降トールはカンナのことを妹ないし娘として愛しているように見える。またカンナが小林に抱きつくなどして甘えても、トールはそれに嫉妬するよりはむしろ微笑ましそうに二人を眺めているように思える。これ以上具体的な検討を待つまでもなく、家族愛の描写にひとつの重点が置かれていることに異論はないだろう。

 

そしてそうであるからこそ、8話で小林とトールの関係に、家族関係という問題を脇に置いたうえで再び焦点が合わせられたのは意義深いということになる。ここでは8話ラストの小林が少し背伸びしてトールの頭を撫でるシーンに、小林なりの精一杯さ、愛情の深さが感じられて本当に尊いということをまずは述べておきたい。友達、親友、姉妹、恋人、主人とメイドなど、関係性を表す既知の語彙のいずれも恐らく直ちには当てはまり得ない特別な関係をここに見出すことができる。