2017-01-01から1年間の記事一覧

小林さんちのメイドラゴン-3

小林さんちのメイドラゴン4話を視聴したので、若干の感想を述べる。 1. 4話はまず、新キャラの才川リコの存在が大きい。実に可愛い。まだ出番が十分でなく、本作の人間関係の中に十分位置づけられていないので、次回以降もどんどん出演して欲しいと思ってい…

2-4

登場人物の持つ悩みを処理する方法に関連して、ポッピンQの抱える問題点について一言だけ述べる。 ポッピンQは思春期を迎えてそれぞれ悩みを抱える五人の少女達が異世界に召喚され、人々との出会いや冒険を通じて成長を遂げる物語であると私は理解している。…

2-3

前→2-2 - 蝋板に鉄筆で 「めんま」の願いを叶えるという目標と「じんたん」の母親の遺志を叶えるという実態に齟齬がある点については既に指摘したところである。その齟齬を解消しうる解釈を探る。 実のところ、「めんま」の願いが実体として存在することを要…

1-4

前→1-3 - 蝋板に鉄筆で あらゆる見解に対して寛容になることができないのは、私達が他人の見解を吟味するのに割き得るリソースが限られている以上やむを得ないことであるとして、どの範囲までならば寛容になることができるかを考えるのはなお有用である。換…

1-3

オタクコミュニティの内部における寛容について一言する。このテーマは、けいおん!について述べる際の前提になると私は考えるので、早い段階で言及しておく必要がある。 ひとがあるコンテンツに触れたときに持ち得る見解は多種多様であり、自分の持つ見解と…

1-2

あるコンテンツについて他人と語ることに隣接すると思われる、あるコンテンツを他人に薦めることについて若干の見解を述べる。 あるコンテンツを他人に薦める場合、これについて語る場合と異なって、事前に見解を言語化しておく必要がないことが経験上分かっ…

2-2

前→2 - 蝋板に鉄筆で 先の記事で、私は「めんま」の出現理由が「じんたん」の母親の遺した言葉に紐づけられているという点につき、これを当該作品の致命的欠陥と表現するつもりだった。しかし、このような話の筋書きが物語として全く不適当であるとは言えな…

2

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」という作品がある。本作は私が今まで観たアニメの中で最も悪い印象を残した作品である。今回は如何なる点が私に悪印象を残すのに寄与したか検討する。 本作の悪い点は、挙げようとすれば枚挙に遑がない。主人公…

小林さんちのメイドラゴン-2

昨日の主張に関して、小林さんちのメイドラゴンで描かれる人間関係に関して、小林とトールの関係に留まらず、3話時点で明らかになった範囲について補足する。本作の人間関係は構造上も繊細なグラデーションで構成されており、その絶妙な距離感を鑑賞するのが…

小林さんちのメイドラゴン

「小林さんちのメイドラゴン」を3話まで視聴した。京アニ汎用でなくかつ丁寧に作られた絵柄、音楽、田村睦心さん演じる小林の声など加点ポイントは多々あるが、最も特筆すべき点は、各作中人物間の微妙な距離感だと思っている。この点について、差し当たり小…

1

このブログを開設する意義は二つある。すなわち、 1.140字の枠を取り払ってより大きな観念を形成し、これを文章で表現すること 2.ある作品について他人と語るための準備作業を行うこと である。以上を敷衍すると次のようになる。 1. 日頃Twitterを活動の…