備忘(感想について)

下記について、銘記し敷衍する必要があると思われたので、記事を作成する。昨晩の私のTweetを元にしている。

 

よりよく物事に対する感想を述べるために、①感想を述べる対象を明確にする、②その対象にどのような感想を抱いたのか、③その感想を抱いたのは、どのような基準によってどのような判断をしたからなのか、という分析を順番を間違えずに行う必要があるが、私はとにかく①が苦手なのだと気付いた。

③については、判断基準から判断過程を導き出す演繹的手法と判断過程から判断基準を導き出す帰納的手法が考えられると思っており、かつ私は自分自身を知りたい欲求から後者の方法により魅力を感じているが、今は③の能力を伸ばすべき時期ではない。その段階に達していない。

 

私が今すべきことは、感想の対象となる事実のみを選び出して記述する能力、つまり①の能力を磨き上げることだと考えている。私が最近になって始めた日報の習慣はこれに資する。感想であって事実ではないことを排除する訓練が必要である。

当座の目標として、ある対象に抱いた自分の感情を十全にひとに伝える能力を身に付けたいという思いがある。他方、おそらく、ひとの感情を揺り動かす何かをこの世に生み出したいという情熱(それは感想を上手く伝えることとは異なる次元に属するように思われる)はまだ私の中に芽生えていないようだ。

さて事実を認識して言語化するという訓練であるが、日報は事実と判断・感想の選り分けを意識するという意味で非常に有用ではあるけれども、ある対象を詳細に観察して、事実を適切に整理し記述する能力を伸ばすには不足がある営為でもある。

さしあたって、ある物語の一部のみを取り出してそこに描かれている事柄を書き出してみるという作業を試してみたいと考えているが、負荷が大きいように思われ、実現しあぐねている。どうしたものか?